今回は、方程式の解を求める方法の2つめ、
「移項(いこう)」
を使う方法をご紹介します。
移項とは?という方から、
移項のやり方、
移項を使うときの注意点
などを交えながら、移項を使った方程式の解き方をご紹介します。
方程式の解を求める方法②:「移項(移項)」とは?どうやればいいの?
前回は、方程式の解き方①として、
方程式で成り立つ4つのルールを使って解きました。
今回は、移項というやり方を紹介します。
移項のやり方を覚えるのは1つのやり方ですが、
覚えなくても、
あ、そういうこと!
と理解することができます。
その方が応用力がつきますので、
まずは移項を学ぶための基礎知識を復習したいと思います。
「移項」の前に、「加法の交換法則」を理解しておこう
移項を説明する前に、加法の交換法則を復習しておきます。
を例に考えてみますね。
加法の交換法則の意味は、
加法は、順番を入れ替えてもいいよ
足し算は、順番を入れ替えても、同じ結果になるよ
ということでした。
つまり、
の計算は、
とか
と同じということです。
でも、
のように、
というルールがあります。
=をまたいでの順番の交換は、成り立たないんです。
つまり、
「加法の交換法則」は、
=の左なら左の中だけ、
=の右なら右の中だけで、順番をかえていい
「=」を意識するのがとても大事です。
「=」をまたがって、移動させたいよ~
なにかいい方法はないの?
と思われるかもしれません。
その方法こそが、今日のテーマの「移項」なんです。
「移項」とは?
「移項」というのは、
です。
加法の交換法則ではできなかった、=越えができる方法なんです。
ある項を移項(=をまたいで移動)させたら、
つまりこんな感じです。
「移項」のやり方とは?
について考えてみます。
「=」の右側の2xを、「=」をまたがって、左側に移項してみます。
すると、右側では2xは+(プラス)の符号なので、
左側に移項させたら、-(マイナス)にしなければなりません。
そして、もともとあった右側の2xは消えてなくなります。
となります。
「=」の位置に注意して下さいね。
移項前のときは、=の左に2項、右に2項ありました。
移項後では、=の左に3項、右に1項に変わっています。
では今度は、=の左側の+2を右側に移項させてみます。
となります。
「=」の左側では、+2だったので、
「=」の右側に移項すると、-2となります。
左側の+2はなくなって、右側にー2があらわれます。
どうでしょうか。
なんとなくやり方わかってきましたか?
もう気づいた方もおられるかもしれませんが、
え、どういうこと?
と思われるかもしれません。
じっさいに解いてみますネ。
を解きたいとします。
の形にすれば、方程式は解けたことになります。
なので、これを目的にします。
①、xがついてる項は、=の左側にあつめたらいい!
②、=の右側にある2xを=の左側に移項しちゃぇ!
と考えます。
となりました。
同類項の計算をして、
となりました。
が目的なので、今度は、
①、=の左側の+2がじゃま!
②、+2を右側に移項させちゃぇ!
と考えます。
すると、
となり、目的の x=○○ の形ができました。
つまり、あの方程式の解は、3 ということがわかりました。
このように、移項をつかうと、方程式が解けることがわかります。
また、移項を使った方程式の解き方は、
4つのルールを使った解き方よりも、簡単なときが多いです。
方程式がラクに解けてうれしいな!
と思われるかもしれません。
ただし、移項には注意点があります。
移項を使うときの注意点とは?
それはズバリ、符号を変えることです。
さっきの例でみたし、わかってるよ~
と思われるかもしれません。
簡単な例だといいのですが、
入試などで複雑な問題をやると、
符号を変えるのを、1つだけ忘れちゃったりします。
数学の怖いところですね。
やり方はできているので、
たった1つの符号ミスで、台無しです。
これをシッカリ忘れないようにしてほしいと思います。
というわけで、今回は、
方程式の解を求める方法の2つめ
「移項を使ったやり方」をご紹介しました。



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